戦前の家族制度から戦後の民法改正により、亡くなった親の土地を兄弟で相続することはよくあることです。しかし、分けにくい財産である土地を巡って、争いが生じることも少なくありません。
家族でもめることのないよう、事前に土地登記の必要性を知っておくことが大切です。

土地を相続するには、いくつかの方法が考えられます。
ひとつは土地を売却して現金をわける方法もありますが、せっかく親が残してくれた土地を手放したくないという方も多いでしょう。

そこで悩むのが、相続人の共有とするか、それぞれ単独で所有者になるか、という判断です。手間や費用を惜しんで、共有とするのはあまりおすすめできません。

それは、土地を共有していると、様々な不都合が出てくるからです。その土地に建物を建築する場合や土地を処分する際は、共有者全員の同意が必要となります。相続人の数が多くなればなるほど、全員の了承を得るのは困難です。土地を分筆してそれぞれ単独所有とすれば、各自で土地を自由に取り扱うことができます。トラブルを防止するためにも、土地の分筆を検討しましょう。

土地を分筆することと、分筆後の土地を単独で所有することは、全く異なる作業です。土地を分筆する旨を遺産 分割協議書に記載するだけでは、土地分筆登記は成立しません。

土地を分割するためには、測量や境界立会を行って地積測量図を作成する必要があります。この作業には、専門家である土地家屋調査士の関与が必要不可欠です。

よって、相続登記の際は、専門家のサポートを受けながら遺産分割協議を進めることが重要といえます。緊急性のない土地登記は、どうしても後回しになりがちです。しかし時間が経つにつれて相続は複雑になり、時間も費用も余計にかかることになります。大切な財産を守るためにも、相続が確定したら速やかに土地登記に取り掛かりましょう。

宇和島市にある弊事務所にお問い合わせいただければ、土地の状況や利用目的をお伺いした上で、必要な手続きについてご案内します。合筆登記、地目変更登記、名義変更など、様々なご質問にもお答えしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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